「は~い、渡りますよ~!!」の合図で、車の往来ばかりがやけに多い八木山の国道を一斉に渡ります。神妙に一列縦隊で300mほど行くと、本日の打ち始め、
第56番札所「松ヶ瀬地蔵堂」です。ホッ。
階段の元に交通安全の碑です。まさに、実感のある言葉でした。
本尊は四国泰山寺から勧請の
地蔵菩薩です。
天保年間、この地に流行った熱病平癒のため招いた英彦山の山伏が、帰路この松ヶ瀬あたりで山賊に襲われました。そのうち一人は死の間際、献上金を谷間めがけてばらまいたそうです。その後、この辺りを掘ると天保銭が出たと伝わっています。
村人は、「ちりめん石」と呼ばれる供養石を安置して山伏の冥福を祈りました。
こんにちでも、この山伏の命日には供養祭が開かれています。
本堂の右手には、籠り堂があり、なぜか一匹の木彫りの大蛇が鎮座しています。
蛇は、お金とも縁が深く、お参りした人が撫でていくのか、頭がつるつるに光っていました。